公務員保育士とは??
地方自治体に採用され、職員として働く保育士を「公務員保育士」といいます。
よく「認可保育園に勤めている保育士が公務員保育士」と勘違いされる方がいらっしゃいますが、認可保育園には公立と私立があり、認可保育園でも私立に勤める保育士は公務員ではありません。
具体的には「○○市立✖✖保育園」といった場所や、「○○市立福祉施設」のようなところで勤めている保育士が公務員保育士です。
※自治体で働く保育士には、正規職員の他にも任期が限られている「会計年度職員」がいます。また自治体によっては、派遣会社から派遣される保育士が勤めているケースもあるようです。このブログでは、公務員保育士は私と同じ正規職員の場合を指すこととします。
正規の公務員保育士になるには、保育士資格を取得した後、地方自治体の保育士採用試験を受験して合格する必要があります。合格すると1年間、採用候補者に登録され、その間に採用通知がくれば晴れて正規職員として勤めることができます。
公務員保育士の給与・勤務時間等(例)
初任給:19万くらいからスタートし、毎年昇給あり。
ボーナス:4.30か月分
諸手当:通勤手当、住居手当、時間外勤務手当、扶養手当など
勤務時間:8時45分~17時15分
休日:土曜日・日曜日・祝日・年末年始(勤務場所による)
年次有給休暇:年20日付与
その他:夏季休暇、結婚休暇、リフレッシュ休暇、介護休暇、子の看護のための休暇、ボランティア休暇など
(どの自治体も、おおむねこのような感じかと思います)。
【参考】公務員保育士、年収の推移(私の場合)
勤続10年超で500万円台、20年で600万円台、勤続23年目の現在は700万円台です。
公務員保育士になるメリット・デメリット
<メリット>
前述したように、安月給で労働力を買い叩かれるようなことはなく、福利厚生もしっかりしているので安定しています。育休は3年まで取得可能。育児時間、病休、介護や看護休暇などもあり、状況によって取得できるので、働き続ける制度は充実していると思います。
離職率が低く、保育者としてのキャリアを積み上げる基盤が整っていますので、保育者といて公務員を選ぶのは、今でも最適解の1つではあると思います。
異動があるので、人間関係が流動的で固定しないところもメリットかなと感じています(どうしても苦手な人がいても、ずっと一緒ということはない)。
<デメリット>
メリットと表裏一体ですが、異動があることでしょうか。
公務員保育士は、例えば「保育園の保育士になりたい」と思っていても、その自治体が持っている保育園を含む全ての児童福祉施設に配属される可能性があります。
ただ、私の同期(自分含め8人)は、私以外の7人は23年間保育園にいます。私は保育園保育士にこだわりがあったわけではなく、保育園以外のところにも興味があったので、異動希望の調査にもその旨書いていました(そうしたら、保育園と児童発達支援施設と児童館と放課後児童クラブを経験することになったのですが…)。
異動希望に一貫して「保育園を希望」と書いていれば保育園にいられる可能性は上がるのかもしれません。全ては人事が決めるので分かりませんが、希望以外の施設に配属が決まっても拒否する事はできません。
公務員保育士をざっくり説明するとこんな感じです。なんとなくイメージがつかめましたか?