子どもはどんどん減っていく…
こんにちは!しろくろねこです。
今日のテーマは「【どんどん進む】止まらない、日本の少子高齢化」です。
一口に「少子高齢化」といっても、その切り口はさまざまですよね。
「子育てにお金がかかりすぎるから、子どもを作ろうとしないんだ」とか、「そもそも結婚したくないから、子どもも減るんだ」とか、いろいろなことが言われていますが、それらの原因が複雑に入り組んでいるのが今日の少子高齢社会の闇深いところかと思います。
今日は子育て世帯の「時間貧困」に焦点をあてて記事を書きたいと思います。
「時間貧困」とは、読んで字のごとく「時間が貧困であること」。つまり、時間がなくて日々時間に追われて疲弊しているという状況のことです。
日本経済新聞(令和5年1月30日)に掲載された、『少子化対策「期待せず」55%』という記事よると、少子化対策で最も望むのは、「経済成長による若い世代の賃上げ」であり、次いで「仕事と育児の両立促進(42%)」という結果であったそうです。
特に女性に限った回答では、この「両立促進」が51%と最も高かったとのことです。男性の回答が「賃上げ」「経済的支援」の割合が高く、「両立促進」が36%に留まることからも「日本は共働きであっても女性が家事育児を担う割合が高い」というのが現状なのだろうと思います。
私自身も「仕事や家事をしながら子育てをするのは、時間に追われてとても大変…」という「時間貧困」の状況が長く続いていました。子どもを産み育てながら、育休を取ってキャリアを積めたことは本当に良かったですが、やはり大変だったな…と思うのです。
今の子育て世代の方は、産休育休を取って仕事に復帰するケースがかなり一般的になりました。それはとても良いことですし、労働力不足の解消にも望ましい傾向だと思います。だからこそ、この「時間貧困」への支援という考え方が一般的になっていくといいな、と思います。
ちなみに、少子化ってどれくらいのペースで進んでいるのでしょう?
厚生労働省の月次統計に基づく推計によると、2022年の出生数は約77.1万人で、予測より早いペースで少子高齢化が進んでいるとのことです。少子高齢化が進むと医療費・社会保障費は増大する一方、労働力人口の減少、国際競争力の低下、経済縮小など様々な問題が発生しますので、まさに「国が絶対解決すべき、超重要課題」なわけですね。
もちろん国や自治体もそのことは認識していて、何とか子どもが増えるよう、幼児教育・保育の無償化や児童手当、子ども医療費助成制度など「公費で子育てをまかなえる範囲」を広げたり、子育て支援を充実させるなどの施策を講じています。来年度(令和5年4月)にはこども家庭庁もできるので、「さらに本腰入れて少子化問題に取り組むぞ!」というところかと思います。岸田総理が言う「異次元の少子化対策」がどのようなものになるのか、注視したいところです。
それでもひと昔前に比べれば、子ども施策は充実してきていますね。
私が大学生だった頃(20年以上前)から「少子高齢化」は問題視されていて、授業でそのことを習った記憶があります。上の子の時にはなかった制度が下の子の時には整備されていたり、下の子の時にはなかった制度が今はあったりと、「課題はあるけれども、トータルでみると良くなっている」というのは確かだと思います(保育無償化とか、羨ましいです…)。
でも、残念ながら少子化は止まっていません。今あるサービスや制度では足りないのか、方向性が違うのか…。原因はたくさんあるのでしょうが、とにかく現状の方法だけでは、効果はあまり出ていない印象です。
私は「時間貧困」がキツくて、3人目を諦めました
私には子どもが2人います。
経済的理由で子どもを諦めるケースもあると思いますが、私の場合は金銭的な手当てや制度が整ってきても、もう1人子どもを産みたいとは思えませんでした。
仕事や家事をしながら子育てをするのが、とても大変だったからです。
保育園の送迎や突然の体調不良など…、今となってはいい思い出でもあるのですが、やはり毎日疲れていたと思います。
もともとは「子どもは3人ほしい」と考えていたんですけどね。
令和5年1月12日の日本経済新聞に「子育て世代が時間貧困に陥っている」という記事が掲載されていました。6歳未満の子を育てる正社員共働き世帯の3割が十分な育児時間や余暇の時間を取れておらず、主要先進国の中でも、日本は子のケアや余暇に充てる時間が最も少ないと。
実際、フルタイムでローテーション勤務もある中、子どもに朝ごはんを食べさせ、保育園に連れて行き、大急ぎで職場に行って保育士として働き、へとへとになってまた保育園へ子どもを迎えに行き、何とか夕飯と風呂を済ませて寝かしつける…というのは大変でした。
それ以外にも病気や怪我、トラブル、心配事など色々あるのが子育てですからねぇ。
金銭的な支援より、私の場合はこの「時間貧困」に何かよい手立てができていたら、もう1人くらいは欲しかったかなぁと感じました。
ドイツでは「子育て世代の時間」に注目して少子化対策が進められた経緯があるようです。子どもが増えない事情は複雑で簡単には解決しないでしょうが、「金銭的支援」以外の施策にも着目していけるとよいのかもしれませんね。
お読みいただきありがとうございました♪
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