こんにちは!しろくろねこです。
今回のテーマは「やめる人が少ない?公務員保育士が仕事を続ける理由3点」です。
「公務員保育士は待遇がいいので、辞める人が少ない。なので、民間の保育士に比べ平均年齢が高い」ということを、どこかで見聞きしたことのある方は多いと思います。
厚生労働省が行ったこちらの調査でも、民間の保育士の離職率が12.0%であるのに対し、公務員保育士は7.1%と低く抑えられており、公務員保育士が民間の保育士に比べて辞めにくいということは言えると思います。
今回は公務員保育士が仕事を辞めにくいという理由を3点、私の経験を踏まえてお伝えしていきたいと思います。
やめようかな?と思ったタイミングは何度もある
仕事や人間関係で嫌なことがあった時はもちろん、子育てで行き詰った時、家族が入院した時など、仕事をやめたらどんなに楽かと思ったことは何度もあります。
それでもやめなかったのは、次のような理由からです。
①保育士の仕事にやりがいを感じているから
②保育士として働くのに、今より良い給料や条件のところが見つからないから
③公務員という肩書で、社会的信用を得られるから
あくまで私の価値観ですが、多分同じように考える公務員保育士は多いのではないかと思います。
①~③について、順番に私の考えをお伝えしたいと思います。
①保育士の仕事にやりがいを感じているから
何といっても、これを感じられないなら保育者を続けるのは厳しいでしょう。
子どもとの関わり、発達支援、クラス運営、保護者との関わり、行事、保育や療育の展開、地域支援etc…
どれを取っても、奥が深くて面白いし、自分を高められる部分が多い仕事だと思います。
保育者の方ならきっと分かっていただけると思うのですが、保育士は支援者でありながら沢山の方々から多くの喜びや学びが得られるステキな仕事です。
なので、私自身は他の仕事に就きたいと考えたことは1度もありません。
とはいえ、精神的にも肉体的にも大変ですので、「続けられる環境」が必要ですね。
そこで大事になってくるのが「待遇」です。
②保育士として働くのに、今より良い給料や条件のところが見つからないから
私の場合、仕事を続けるか否か揺れた大きな出来事は、「出産・育児」と「家族の入院」でした。
「出産」については、現在は公立以外の園でも少しずつ産休・育休制度が充実してきたと聞きますが、私が子どもを産んだ当時は、民間の園に勤めていた場合「結婚したら退職」「妊娠したら退職」の園がほとんどだったと思います。
結婚しても出産しても、しっかり産休育休が取得できる。施設長や先輩方も、多くの方が結婚出産した土台があり、続けやすい制度やそれらを取得しやすい環境があるのは強みです。
また家族が入院した際は「短期介護休暇」を取得して乗り越えました。
続けるほどに給料も上がっていきますし、保育士を続けるなら自分的には公務員保育士がベストだったと思います。
とはいえ、仕事を続けるという強い思いや周囲への感謝、そして「自分も支援する側になる」というスタンスが大事なのは言うまでもありません。
あ、あとは、人間関係や仕事が嫌になって「転職でもするか」と思って色々なサイトや情報誌を調べたものの、今よりよい条件のところは見つからず…。「この条件になるなら我慢するか」という結論になった、という出来事も過去にはありました。
③公務員という肩書で、社会的信用を得られるから
いろいろな手続きの時に「公務員」というだけでスムーズに事が運ぶというのはあるものです。
詳しくは書きませんが、私個人の信用ではなくて、「公務員」という肩書に対する信用なんだろうな、と感じることは多々あります。
借金などもしやすいから、注意が必要です!
以上、「公務員保育士が仕事を続ける理由」を私の体験からお伝えしました。
起業してフリーランスの保育士になるなど、多様に活躍の場を模索できる方は、これとは全く違った価値観で働くことができるのだと思いますし、公務員保育士という働き方でなくても、もっとよい環境や条件で働く方もいるでしょう。
私の場合は、少なくても今は「どこかに雇われる形で保育士をするのが居心地がいい」(組織のルールで働く方が、実は楽な部分も多い)と思っているし、自分では今の条件より良いところが見つけられていないので、その範囲で考えると、「やっぱり今のままがいいかな」「今の職を手放すのは惜しいな」という結論になるのです。
公務員保育士の中にも「もう精神的にも肉体的にも限界」という方や「働く喜びが見いだせない」という方もいるでしょう。そのような方々に「辞めない方がいい」とか「もったいない」というつもりはありません。幸せな生き方の選択肢は多様にあります。
ただ、記事の冒頭でもお伝えしたとおり、データ上「離職率が低い保育士の働き方」として公務員保育士があるというのは事実です。
保育士を志す皆さまが、今後就職や人生の方向性を考える上で参考になると嬉しいです。
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